
本記事は、WEB担当者の仕事内容に興味がある人に向けて書いています。
こんにちは!エムタン(@mtan_blog)です。
私は、2006年の21歳の頃からECサイト運営企業を3社経験し、そして現在は4社目のWEBサービス企業のWEBマーケティング担当者としてバリバリ働いております。
私自身、若い頃から企業のWebマーケティング関連の仕事をしてきて思う事は、昔に比べWEBを活用したマーケティングに力を入れる企業が増えてきたと思う事です。
そして、WEBを使ったマーケティングに力をいれる企業が増えるにつれWEB担当者が担う業務も重要度が増してきたと思います。
私の駆け出しの2006年頃は、SEO・リスティング広告・コンバージョンなどWEBマーケティング関連の言葉はありましたが、現在ほど意識はされていなかったように思います。
また時代的にFLASHが全盛期で、サイトにもよりますが「かっこいいサイト」や「綺麗なサイト」を作る事が重要視されていたかと思います。
それが徐々に「効果の出る」「売上に繋がる」WEBサイトを作らないと意味がないという事に気付き、徐々にWEBマーケティングを意識したWEBサイトにシフトしてきたかと思います。
そんな時代の流れを見てきた私が、自身の経験を交えてWEB担当者の仕事内容と必要なスキルなどを本記事で紹介したいと思います。
WEB担当者とは?
まず改めてですが、WEB担当者とは企業のWEBサイトの管理・更新・運営などを担う人のことを指します。
WEB担当者は、企業の規模や業種や組織体制などにより、求められる業務やスキルは様々で、また求められる結果も違ってきます。
- 企業サイトであれば「広報・企業のブランディング」または「採用目的」
- ECサイト(通販サイト)であれば、お店で取り扱っている商品やサービスを販売して売上UPが目的。
このように、目的は様々なのですが、共通している事があります。
それは、「効果の出るWebサイト」を作り運用する事です。
WEB担当者は、WEBを活用して企業が求めている結果を出さなければなりません。

ちなみに、WEB担当者は「WEBマスター」「WEBマーケター」「WEBマーケティング担当者」などと呼ばれたりもします。
WEB担当者の仕事内容と必要なスキル
それでは、WEB担当者の具体的な仕事内容と、その業務に必要になってくるスキルをお話したいと思います。
WEB制作・更新・管理
WEB担当者の業務は日々のサイト制作・更新・管理が、まずは挙げられます。
例えば、自社でサービスや商品を販売している場合だと、
「新サービスの告知」「サービスの改定」「新商品の追加」「在庫切れ商品の入荷時期」「再入荷商品の告知」「キャンペーンやセールの告知」など
古くなった情報を更新して最新情報をWEBサイトに表示させなければなりません。
そしてWEBサイトを制作・更新するには主に以下の仕事とスキルが必要になってきます。
「HTML・CSS」のコーディング
WEBサイトを更新するには、ページを修正するスキルが必要になるため、WEBサイトの仕組みを理解した上で「HTML・CSS」のコーディングスキルが必要になってきます。
また最近は「WordPress」など「CMS」を導入している企業が多いかと思うので、CMS上での編集や更新が主になってくるかと思われます。
「Photoshop」の画像加工とバナー作成
また情報を更新すると一緒に、画像やバナーを一緒に掲載するので、「Photoshop」での画像加工とバナー作成スキルが必要になってきます。
商品の魅力が伝わる画像や、ついついクリックしたくなる視認性が良いバナーを作れるとサイトの見栄えが格段によくなります。
文章の構成・ラインティング
コーディングスキルやバナー作成スキルも大事ですが、それと同じくらい文章の構成を考えたり、キャッチーなコピーを考えたりライティングスキルが必要になります。
ライティングひとつで、ターゲットユーザーに刺さり、商品の売れ方も変わってくるので、とても重要です。
また、WEBサイトの更新以外にも後述する「メルマガ」「SNS」「プレスリリース」などにもライティングスキルは必要になってきます。
WEBディレクション
新規コンテンツやキャンペーンページなどを作る際に、社内のメンバーまとめあげ、進捗の管理、クオリティーの管理などのWEBディレクションスキルが必要になってきます。
また、外部の制作会社やシステム会社などに業務委託をしている場合だと、社内と社外の間に立ち、プロジェクトを推進していかなければばりません。
「レンタルサーバー」や「ドメイン」の管理
そしてサイトを安定して表示・稼働するためには、「レンタルサーバー」や「ドメイン」などの管理もWeb担当者の大切な業務です。
急なサーバートラブルなどで、サイトが表示されなくなった場合は、
サーバー会社に問い合わせをして状況確認や、社内の各部門への連絡、またはエンドユーザーからの問い合わせもあるので対応する業務も出てきます。
Webマーケティング
良い情報や最新情報をWEBサイトで公開しても、ユーザーに知ってもらい来てもらえないと全く意味がありません。
そこでWEB担当者は、情報を発信し周知していく広報活動や、WEBサイトに集客する施策など、以下のWEBマーケティングの知識とスキルが必要です。
メルマガ(メールマガジン)
メルマガは自社の最新情報などをユーザーに対して周知し、自社とユーザーの関係構築を行い、適切なコンテンツを発信して長期的なファンを育成していきます。
ひと昔前のメルマガは、同じ内容のものが一斉送信することが多くあり、コストが安いマーケティング施策の一つでした。
しかし、今のメルマガに求められているのは顧客一人ひとりに対して、適切なコミュニケーションをとる、One to Oneコミュニケーションのメルマガです。
ユーザー情報や購入や利用状況に応じて、セグメントを行うことで、適切な配信をしてユーザーと良い関係を構築していくスキルが求められています。
SNSマーケティング
WEB担当者は、Twitter、Instagram、Facebook、LINEの4大SNSを活用したマーケティングスキルが必要です。
SNSは一方的に企業の情報を発信するのではなく、直接ユーザーと対話をすることで、信頼関係を構築するツールとして活用ができます。
SNSマーケティングは、ユーザーが求めている有益な情報を発信する事や、顧客コミュニケーションをとる事により、企業や商品・サービスのブランド価値を高める効果が期待できます。
プレスリリース
プレスリリースは経営に関わるニュースや、新商品やサービスなどをマスコミや報道関係者に配信して、各メディアに取り上げてもらいPRをしてもらうことを目的としています。
期待できる効果として、自社の商品やサービスが多大な影響力を持つメディアを通じて発信されれば、認知度や知名度がアップして、商品の購入やサービスを利用する新規ユーザーを獲得することができます。
プレスリリースは広告と違い掲載料などはなく、費用対効果の高い施策になります。
ただし、ありきたりなごく普通の内容だとメディアも取り上げてもらい辛く、今までにない「新規性」や「話題性」がある内容であれば更にメディアに取り上げられて拡散はされやすくなります。
SEO対策
SEO対策とは、GoogleやYahoo!など検索エンジンの検索結果でWebサイトを上位表示させ、流入数を増やす施策になります。
ユーザーは検索結果の1ページ目に掲載されているWebサイトをクリックします。
そのため、自社のビジネスや商品・サービスに関連があるキーワードでユーザーが検索を行った時に、検索結果の1ページ目に自社のWebサイトが掲載されるかどうかが非常に重要です。
そして検索してサイトへ流入するユーザーは基本的にモチベーションが高く、成果(コンバージョン)につながりやすいユーザーが多いです。
成果は、サイトによって異なってきますが、主に「資料請求」「サービスの利用」「商品の購入」「求人の応募」などがあります。
このように成果に繋がるユーザーの安定したサイト流入が見込めるため、SEO対策は必要になってきます。
WEB広告の運用
SEO対策と同じで、WEBサイトに集客するにはWEB広告の運用のスキルも必要になってきます。
WEBの広告はいくつか種類があります。
リスティング広告・DSP広告・SNS広告などの運用型広告や、特定のメディアの広告枠を買い取り掲載する純広告、そして成果報酬型のアフィリエイト広告があります。
業種や自社が展開している商品やサービスによりWEB広告の戦略は変わってくるかと思いますが、WEB広告の良いところは効果測定ができる事です。
費用対効果をしっかりと計算した上で広告運用を行いましょう。
社内外の各関係者と連携
WEB担当者は、一人で仕事を行うのではなく、社内外の各関係者と連携して仕事を進めていかなければなりません。
そのためにもコミュニケーション能力と折衝・進行管理などのスキルが必要になってきます。
社内各部署と連携
社内の場合でしたら、自身が属している部署と他部署を横断して業務を推進していく場面が多々あります。
私の経験ですが、実店舗があるアパレルメーカーのWEB・EC担当者をしている時期があったので、それを例にすると、下記のように各部署と連携がありました。
- 新商品や再入荷などの在庫調整は「商品企画」「在庫管理」の部署と連携。
- 商品の発送や返品やクレームなどは「物流」「カスタマーサポート」の部署と連携。
- セールやキャンペーンは、店舗とWEBが足並みを揃えるので「店舗運営」「商品企画」の部署と連携。
各関連部署はWEBリテラシーが決して高いとは限らないので、色々と説明をして協力してもらえるように進めなけばなりませんでした。
また、各部署の上長や経営幹部が集まる全体会議でも、WEB上で実施した施策や効果などを説明しなければなりません。
このように、WEB担当者は全社を巻き込んでプロジェクトを推進していく必要になってきます。
社外パートナーのハンドリング
社外の場合でしたら、WEB制作・システム開発会社や広告代理店などの外部パートナーをハンドリングする業務があります。
例えば、サイトのリニューアルをする場合だと社内のリソースが足らなかったり高度なスキルが必要なので、社外の制作会社や開発会社に依頼をします。
その社外パートナーと社内の間に入り窓口としてプロジェクトを推進するのがWEB担当者の仕事になります。
社内の要望を外部パートナーに伝えたり、外部パートナーの専門的な用語などを社内に噛み砕いて伝えて、双方の認識にズレが内容に進行管理をしなければなりません。
WEB担当者になるには?学習方法は?
WEB担当者は、仕事内容と必要なスキルで紹介したように、多くの知識・能力・経験が必要となります。
これから未経験でWEB担当者を目指したい方や、WEB担当者になって日が浅い方は以下の勉強方法をお勧めいたします。
- 自身のブログを立ち上げる。
- WEB関連の書籍で勉強する。
- WEB関連のスクールで学ぶ。
1. 自身のブログを立ち上げる。
自身でブログを立ち上げて運営する事が、WEB担当者の勉強方法として効果的です。
全くの未経験の人にはもしかしたら難易度は高いですが、
ブログを立ち上げ運営することにより以下の事が学べます。
- サイト制作・管理・運営
- WordPressの知識
- SEO対策の知識
- SNSマーケティング
- WEB解析
- サイトの成果出し方
- ブログのマネタイズ
2 . WEB関連の書籍で勉強する。
これから未経験でWEB担当者を目指したい方や、WEB担当者になって日が浅い方は下記の書籍をお勧めいたします。
こちらの書籍は、WEBマーケティングの入門書とて最適で、WEBマーケティング全体像がわかります。
また漫画になっているので、スラスラと読めて頭に入ってきます。
3. WEB関連のスクールで学ぶ。
ブログを自身で立ち上げたり、WEB関連の書籍を読んで勉強できる人は、ある程度経験がある人かと思います。
そこで、全くの未経験でWEB担当を目指す人は、WEB関連のスクールで勉強する事をお勧めします。
スクールに通うのはお金はかかりますが、スクールでは専門の講師やメンターや、または同期ができるのでモチベーションを落とさずに学習できるのと、WEB担当者の転職を斡旋もしてくれるのでメリットは多いです。
また私自身も21歳の頃、未経験でWEBマーケティング系の仕事に就職できたのは、スクールに通いスキルを身につけ就職先を紹介してもらったからです。
まとめ
WEB担当者の仕事内容や必要なスキル、WEB担当者になるための学習方法などを書かせてもらいましたが、本記事はお役に立ちましたでしょうか?
昔に比べ、WEBを活用したマーケティングに力を入れている企業が増えてきて、WEB担当者の活躍の場もどんどん広がってきています。
ですが、まだまだ企業ではWEBマーケティングに詳しい人材が不足しているのが現状です。
一定のスキルを身につけてれば、未経験でもWEB担当者に十分になれますので、WEB担当者の仕事に興味がある方は是非目指してください。
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